皆さま、明けましておめでとうごさいます。
脳神経外科医の遠藤です。
2023年1月から開業準備に入るため、2022年12月30日をもちまして、聖麗メモリアル病院を退職することとなりました。
聖麗メモリアル病院には、専門医前の後期研修と2度目の赴任を合わせて、トータル約8年間お世話になりました。
脳外科医になって初めて、脳動脈瘤の開頭クリッピング術を当時院長の岡部先生に指導していただきながら完遂させていただいたのもこの病院です。
2度目の赴任の際には、多くの方々の協力のもと脊椎センターを立ち上げ、数多くの脊椎疾患の治療をさせていただきました。
ここで私がいた聖麗メモリアル病院および一緒に働いた先生方について簡単ではございますが、ご紹介させていただきたいと思います。
聖麗メモリアル病院は、茨城県日立市にある脳神経外科専門の病院です。
年間手術件数は600-700件であり全国でもトップクラスの件数の手術を行っています。
近隣に脳外科施設が少ないこともあり、北は北茨城やいわき市、南は水戸以南まで、他には常陸大宮、常陸太田、大洗、ひたちなか、東海村など広範囲の医療圏をカバーしております。
現院長は佐藤明善先生で、約1500件のクリッピング術の経験がある開頭手術のスーパーエキスパートです。私も数多くのご指導をしていただきました。血管内治療の台頭で開頭手術が減ってきている昨今、難易度の高い開頭手術の最後の砦として君臨しています。
副院長の粕谷泰道先生は、カテーテルによる脳血管内治療のエキスパートですが、高いレベルでの開頭手術もこなすことができるいわゆる二刀流脳外科医です。脳血管内治療センター長も兼任しており、茨城県北の脳卒中治療を支えている大黒柱です。
医局長の杉山耕一先生も二刀流脳外科ですが、開頭手術や頚動脈手術の経験が非常に多く、他施設では考えられないくらいの執刀件数をこなしています。茨城県北の脳卒中治療に多大なる貢献をしています。緊急手術などでも大変お世話になりました。独特な語り口調で患者さんから絶大な人気があります。
脊椎センターを私とともに盛り上げてくれた稲垣浩先生は、この1月で私の後任で脊椎センターの新センター長となります。とても安全で慎重な手術をする先生で、安心して脊椎手術を任せることができます。話もとてもよく聞いてくれる先生です。さらなる脊椎センターの飛躍を期待しています。
後藤正幸先生は、開頭手術と血管内治療の二刀流医師でありながら、脊椎手術も行うという三刀流脳外科の道を辿っています。手術の上達には目を見張るものがあり、今後、聖麗メモリアル病院の屋台骨となるでしょう。語り口調もとてもやさしいので、外来患者さんからもとても人気があります。
そして、これらの数多くの手術の麻酔を一人で全て請け負っているのが、麻酔科の光成誉明(ひろあき)先生です。我々外科医が安全に手術できるのも、患者さんが当たり前のように目を覚ますのも腕の良い麻酔科がいてこそです。普段から大変穏やかで、何かあっても非常に冷静沈着に対応するとても経験豊かな先生です。光成先生にはかなり助けられました。
在任中は、先生方には本当にお世話になりました。この場を借りて心からお礼申し上げます。
また先生方以外にも、看護師さん、外来スタッフさん、医療事務さん、放射線技師さん、臨床検査技師さん、リハビリスタッフさん、薬局さんなどなど他多くの方々にも大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
この度、私の開業につきまして、快くさらに暖かく送り出していただき、感謝しかありません。
日立市近郊、水戸市近郊などにお住まいの方で、頭や脊椎でお悩みの方は、ぜひ聖麗メモリアル病院を受診していただければ、多くの悩みは解決できるのはないでしょうか。
2023何2月に開院する『すぎなみ脳神経外科・しびれ・頭痛クリニック』とともに、『聖麗メモリアル病院』も今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。