せぼねって整形外科?脳神経外科?

皆様、こんにちは。脊椎外科医の遠藤です。

せぼねの病気でかかりたいとなった時、何科にかかればいいんでしょうか?

多くの人は、整形外科にまずかかるのではないでしょうか。もちろん正解です。整形外科医は、骨の専門家であり、せぼねについても学んできているからです。

そして実は、脳神経外科医もせぼねは一通り学ばなければいけません。なぜ脳神経外科医がせぼねを?と思うかもしれませんが、せぼねの中には脊髄(せきずい)という神経が入っているので、神経の専門家である脳神経外科医は脊髄を学ぶためにせぼねの知識も必要なのです。

ただし、脳神経外科では、脳しか治療しない医師も多くいます。脳の病気は脳卒中が圧倒的に多く、救急で対応することも多いため手一杯なところもありますが。

せぼねの治療をメインにする医師の割合は、感覚ですが、脳神経外科医の中の2〜3割といったところでしょうか。

ですので、せぼねの病気で脳神経外科を受診する際には、その医師がせぼねを専門にしているかどうかを事前に調べておく必要があります。

病院のホームページなどで、せぼねの治療について詳しく載せている場合、その病院がせぼねの治療を得意としている可能性が高いと思います。

あとは担当する医師に脊髄外科学会認定医、脊椎脊髄外科専門医といった記載がある場合も、ある程度参考になります。

この二つの違いは対してありません。同じような名称でややこしいですね。一応参考なまでに説明をしておきます。

脳神経外科医専門医を取得した医師が、一定期間の修行(手術)をして取得できる資格です。

つまりは、全員が確実に脳神経外科専門医であるわけです。

脳神経外科と整形外科どちらでもせぼねの治療を行うので、一般の患者さんから見たらどちらに受診すればいいかわからなかったり、脳神経外科でもせぼねを扱わなかったりする医師もいたりで、混乱させる原因にもなっていました。

そこで脳神経外科と整形外科で共通する資格を作れば、どちらの科であろうと、せぼねを扱うことができる医師であるとの証明になるだろうとのことでできたようです。脊髄外科学会認定医を持っている医師がペーパー試験を受けて合格すれば取得できます。

脊椎外科認定医を調べることができるページを載せておきますので、ご参考にしてください。ここ⬇︎をクリック

ちなみに茨城県では、こんな感じです。当院のところを赤矢印で示してます。全国の病院を調べることが可能です。

目次

手術について

では、手術となるとどうなのでしょう。

整形外科医のほうが、骨の専門家なので、骨の扱いは上手そうだけど、骨の内部にある神経の扱いは苦手なのかな?

脳神経外科医は、細かい作業は得意そうだけど、骨の扱いは苦手なのかな?

などと漠然としたイメージはあるかもしれません。

結論から言うと、どちらの科にも上手な医師もいるし、上手でない医師(あまり慣れていない医師)もいます。

つまりは、その医師がいかにせぼねの手術に熟練しているかが重要で、診療科によって判断するのはよろしくありません。

手術の方法も、脳神経外科と整形外科で大きな違いがなくなってきました。脳神経外科は、ほとんどの脳の手術で手術用顕微鏡を使うので、顕微鏡を使った安全な手術ができるのが最大のメリットでした。しかし現在は、整形外科でも顕微鏡を使う医師もたくさんいて、あまり大きな変わりはないと言っていいと思います。

また内視鏡手術という小さい傷で行える手術があり、それもどちらの科でもできる医師とできない医師が存在します。

※顕微鏡手術と内視鏡手術については、その違い、メリット、デメリットなどを別の機会に説明させていただきます。

つまりは、手術を受ける場合は、専門医の資格だけでなく、その施設や医師がいかにせぼねを得意としているかをしっかり調べておく必要があります。なかなか一般の患者さんが、詳細を知ることは難しいかもしれませんが、ある程度の基準となるのが、手術件数です。一概に手術件数が多ければ多いほど良い病院というわけではないのですが、患者さんが客観的に知りうる唯一の情報だと思います。

具体的な件数としては、たとえば週1回の手術とすると単純計算で月4件、年48件となります。ここが最低ラインかなと思います。

ちなみに、私は現時点では、年120〜140件のペースで執刀しております。

あとは、相性は非常に大事です。手術という人生の一大事を託す医師との相性が悪いと感じたら、いかに手術を勧められても断っていいと思います。

手術は信頼関係がないと成り立ちません。大袈裟ではなくご自身の命を預けると言っても過言ではないので、相性が悪いと言うことは、お互いの信頼関係が成り立っていないということにつながります。

また一生の付き合いとまでは言いませんが、手術後も外来に定期的に通院する必要がありますので、そのたびに毎回嫌な気持ちになってしまうのも考えものです。相性が悪いと感じたら病院を変えてもいいと思います。

こんな医師なら手術を一旦検討したほうがいいでしょう

手術は基本的には最終手段であり、内服薬や注射などで改善することも多々あります。

手術は、患者さんの人生の一大事であり、患者さんが理解するまで我々は何度でも説明する義務があります。

手術をしない選択肢をするのも、セカンドオピニオンを求めるのも患者さんの当然の権利です。

せぼねの手術の目的の多くは、患者さんのつらい症状を取ることです。手術は目的ではなく手段なのです。優しさや思いやりがないと手術が目的となってしまいます。

専門用語ばかり使って患者さんが理解できていないと、信頼関係を築くことが難しくなります。

遠藤へ手術についてご相談をご希望の方は、手術相談外来を予約してください。現状で、手術が必要かどうかの判断なども相談可能です。

予約専用ダイヤルにてお申込み下さい。
予約専用ダイヤル 0294-52-8529(受付時間13:30~17:00)

病院の公式ホームページにも詳細を載せております。ご参照ください。

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